3Dプリンター改造について

 市販プリンターに自社ホットエンド搭載するためのアダプタの作成、ホットエンド上部の冷却の強化*1を行っています。冷却についてはPEEK材などは造形物の冷却を必要としないのでそれをヘッドの冷却に転用しています。フィラメントは吸湿による造形物の表面荒れを防止するため乾燥材の入ったボックス*2に入れそこから供給します。PEEKなどのスーパーエンプラのフィラメントは硬く。バネの様にしなり、巻がほどけてばらけるのでホルダー*3に収納して使用します。

改造した3Dプリンタ

MUTOH MF2500EP改

  • 造形サイズ:300×300×300㎜
  • 造形ピッチ:0.05~0.3㎜
  • ノズル径:φ0.2㎜、0.5㎜
  • ホットエンド:Max450℃
  • ヒートベッド:Max150℃

MF2500EP用ホットエンド。

3Dプリンタ取付用のアダプタをPEEK材で造形して作成。

Slab S3DP222

  • 造形サイズ:200×200×200㎜
  • 造形ピッチ:0.05~0.3㎜
  • ノズル径:φ0.2㎜、0.5㎜
  • ホットエンド:Max500℃
  • ヒートベッド:Max150℃

L-DEVO M3145TP改

  • 造形サイズ:310×310×450㎜
  • 造形ピッチ:0.05~0.3㎜
  • ノズル径:φ0.2㎜、0.5㎜
  • ホットエンド:Max500℃
  • ヒートベッド:Max120℃

QIDI X-Pro改

  • 造形サイズ:200×150×150㎜
  • 造形ピッチ:0.05~0.3㎜
  • ノズル径:φ0.2㎜、0.5㎜
  • ホットエンド:Max500℃
  • ヒートベッド:Max160℃

CreatBot F160PEEK改

  • 造形サイズ:160×160×200㎜
  • 造形ピッチ:0.05~0.3㎜
  • ノズル径:φ0.2㎜、0.5㎜
  • ホットエンド:Max450℃
  • ヒートベッド:Max140℃
  • チャンバー加熱温度:Max70℃

その他、セラミック用のプリンタとセラミックフィラメント作成用の押し出し機もありますので興味のある方はご連絡下さい。

評価装置

➀レーザー顕微鏡:造形物表面の観察に用いています。表面粗さの測定も可能です。

②赤外線カメラ:造形中の断面方向の熱分布の測定に用いています。

➂温度記録計:ホットエンド内の温度安定性の確認を行っています。